日本酒の飲み方

日本酒の飲み方のマナーは?日本酒の作法と不作法をご紹介

こんにちは!
日本酒だいすきあおいです。
日本酒好きが高じて、勉強を重ねる日々を送っています。

日本酒はかつては茶道や華道のように「酒道」があり、献杯や返杯、酒の注ぎ方など決まった儀式がありました。
今では酒の席は堅苦しさはなくなり、楽しむことが目的となっていますが、美しい立ち振る舞いは失わずに大切にしたいもの。
日本酒を飲む席で、大人としてマナーを知っておきたいですよね。

日本酒を飲む席でのマナーと、周囲を不快にさせてしまうマナー違反な行為をご紹介いします!

 

日本酒の飲み方:水(和らぎ水)を必ず飲む

日本酒を飲む時は、和らぎ水(やわらぎみず)を一緒に飲むように気を付けましょう。
日本酒は飲みやすいので、チェイサー(和らぎ水)なしですいすい飲めてしまいます。
飲食店によっては水を出さない所もありますが、

アルコール度数は15度前後と、ワインよりも高い

ということを忘れてはいけません!
水を飲んで体内のアルコールを薄めることで、酔いを和らげる必要があります。
また、料理やお酒を変えるときに、口の中を洗い流す効果もあります。

和らぎ水の効果①

口内をリフレッシュする

直前に食べたものや飲んだお酒が口に残っていると、次に飲むお酒の味に影響を与えてしまう。
水を飲んでリセットしましょう。

和らぎ水の効果②

酔いすぎ防止

日本酒は飲みやすいですが、アルコール度数が15度と高め。
お酒と同量の水を飲むことで、体内のアルコールの量を調整することができます。

 

日本酒の飲み方:もっきりの飲み方

もっきりとは、枡にグラスを入れ日本酒をあふれさせて注いであるもの。
飲み方に悩むことが多いですよね。

もっきりの飲み方

①グラスを持って飲む
②グラスの中身が減ったら、枡に残っているお酒をグラスに移して飲む
(枡から直接飲んでも良い)

決まった飲み方のルールはありませんが、一度手にしたグラスは枡に戻さない方が衛生的ですね。

 

日本酒の飲み方:お酌の美しい立ち振る舞い

日本酒を飲み交わすのにもマナーがあり、特に目上の人に対する礼儀作法は、今も昔も変わらず大切にされています。
加減を見ながらマナーを守って飲むのが大人の飲み方。

お酌をする際に美しい立ち振る舞いができると、コミュニケーションも図りやすくなりますね。

受け手

お酒をすすめられた時、盃を飲み干す必要はありませんが、一口飲んでから受けます。

女性:盃の側面を右手の親指と人差し指で軽く持ち、左手を底に添える。
男性:基本的に片手でO.K.
注ぎ終わるタイミングで必ずお礼を言い、相手の盃があいていたら返礼のお酌を尋ねましょう。

注ぎ手

会話を楽しみながらも相手の盃をさりげなくチェックし、1/3以下になったらお酒をすすめます。

女性:銚子や徳利を右手で持ち、左手を下に添えて8分目まで注ぐ。
男性:右手だけでも良いが、相手が目上の場合は左手も添える。
手のひらを上にして注ぐ「逆手注ぎ」は不吉で良くないこととされるので気を付けたいもの。
また、盃をそのままにしてあるときは、ほかの飲み物をすすめてみましょう。

 

日本酒飲み方:マナー違反

日本酒を飲む上で無礼とされる行いには気を付けたいもの。
会話を楽しみながらも、程よい緊張感を保って、周囲に失礼なことがないようにしたいですね。
日本酒の知識を得意げに披露したり、酒瓶をベタベタ触る、苦手なお酒の悪口を言うなど、周りを嫌な気持ちにさせる行為は避け、酒席を楽しめるように配慮したいですね。

日本酒飲み方マナー違反

①持ち歩き
②逆さ盃
③一気飲み
④倒し徳利
⑤振り徳利
⑥のぞき徳利
⑦泥酔
⑧逆さ徳利
⑨併せ徳利

①持ち歩き
大勢の宴席で席を立ってお酌をしに行く時は、ぬかった先のテーブルの徳利を使います。
取り落としたり、こぼしたりすることがあるので、徳利を持ち歩かないこと。

②逆さ盃
日本酒を拒絶する意思表示として盃を裏返しておくこと。
衛生的ではなく、盃の口がテーブルを汚す可能性もあります。
相手に対して絶交を意味する場合もあるので要注意です。

③一気飲み
場を盛り上げる芸のような一気飲みや一気飲ませはやってはいけません。
人に強要することは、相手に問答無用の圧力になり、相手を大切に思っていないことにもなります。

④倒し徳利
飲み終わった目印にと、徳利を横に倒しておくこと。
残っていた酒がこぼれたり、徳利が転がり床を汚したり、破損させる可能性があります。

⑤振り徳利
日本酒の残量を知るために徳利をふること。
美しくない動作である上に、燗酒の場合、温度を下げてしまったり、すでに冷めてしまっている場合が多いです。

⑥のぞき徳利
徳利の中を覗き込んで、日本酒の残量を確認すること。
異物が混入する可能性と、酒がすでに冷めていることがあり、見た目の美しさに欠けます。

⑦泥酔
酒の席において泥酔することは、最も周りに迷惑を掛けます。
酩酊状態になることで判断力を失い、人に絡んだり乱暴を働く場合もあります。
せっかく皆で時間を共有している場が台無しになってしまいます。

⑧逆さ徳利
飲み終えた徳利をさかさまにしておく行為は、中に残っていた日本酒がテーブルにこぼれ、衣服を汚したり、徳利が倒れて破損する可能性が高いです。
器を破損すると、お店や用意してくれた人に迷惑が掛かります。

⑨併せ徳利
日本酒が少量ずつ残っている徳利を、一つに合わせまとめる行為。
日本酒の温度や質を変化させ、異物混入の可能性があります。

 

周囲を不快にする行為

①知識アピール魔
②勝手に酒瓶を触る
③口開けばかりをオーダーする
④自分の苦手な酒の悪口を言う
⑤同席者のオーダーを勝手にする

①知識アピール魔
雑誌や書籍で得た情報を語り、「自分はお酒に詳しい」と知識を得意げにアピールする。
誤った知識を披露して赤っ恥をかいたり、周囲はその知識を求めていないことが大半。

②勝手に酒瓶を触る
ラベルを見たり、写真を撮るために酒瓶を勝手に触る行為。
日本酒は温度変化や光に弱いため、お店の人に聞きながら適切な扱いをしましょう。

③口開けばかりをオーダーする
口開け(開封したて)のお酒ばかりを求めるのもマナーが良くない行為です。
開けた手が必ずしもベストの状態とは限らないので、基本的にはお店の人に任せましょう。

④自分の苦手な酒の悪口を言う
日本酒の好みはあるものですが、自分の苦手なお酒の悪口を大声で話すのはマナー違反。
そのお店の売りであったり、周囲にファンがいることもあるので要注意です。

⑤同席者のオーダーを勝手にする
同席者の好みを考えず、勝手にお酒を頼んでしまう。
相手の好みを無視することになるので、どんなものが好きなのか、聞きながらお店の人と一緒に決める方がみんなで楽しめます。

堅苦しいマナーはないにしても、周囲を不快にさせないような飲み方をすることで、その場を楽しむことができ、後々後悔もありません。

まとめ

日本酒の飲み方のマナーをご紹介してきました!
同じ日本酒を飲むにしても、にぎやかに飲める場所と、そうでない場所がありますよね。
一緒に飲んでいる相手によってもふさわしい立ち振る舞いは変わってきます。
酒席でのマナーは、社会人にとっても不可欠なたしなみ。
それぞれのシーンでどのように振舞うべきか考えながら、その場を楽しみたいですね。

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