日本酒の賞味期限

日本酒の賞味期限!開封後はどれくらいで飲みきるのがおすすめ?

日本酒大好きあおいです。 日本酒好きが高じて日本酒についてあれこれと勉強する日々を送っています。
日本酒は未開封であれば賞味期限がなく、保管状態が良ければ年数が経っても飲めることが多いお酒。
法律的には日本酒には賞味期限・消費期限というものはありません。
日本酒はアルコール度数が高いため、傷んで飲めなくなるという心配がないのです。
食品表示法で記載するのは、製造年月日のみ。
そのため、「じゃあどのくらいの期間で飲みきるのがベストなの?」と逆に悩んでしまいがちです。
日本酒は度数の高いお酒のため、腐って飲めなくなったり、古くなって体に害が及ぶというものでもありません。
しかし、一度開封すると空気に触れたり温度変化があったりと味わいが変化するものなので、いつまでも飲酒可能という訳ではありません!
開封後の日本酒はどれくらいで飲みきるのが良いのでしょうか?

開封後の保管方法

日本酒は空気に触れたり温度変化にとても弱いデリケートなお酒です。
開封後はできるだけ早く飲むのがベター。
空気に触れることで味や風合い、香りなど変化がどんどん生じていきます。
とはいえ、一度に飲みきることが難しく、飲み残してしまうこともありますよね。
そんな時は冷蔵庫で保管するのがおすすめです!
家庭用冷蔵庫は10度以下の規定(10℃以下)がありますが、これは家庭での日本酒の冷蔵庫保管の温度としては適切です。
飲み残した場合は必ず冷蔵庫保管しましょう。

開封後の日本酒が冷蔵庫保管がおすすめな理由

日本酒はとてもデリケートなお酒です。
お酒の保管で気を付けなければいけないのは“光”“温度”。

日本酒が苦手とするもの

①紫外線などの光
②急激な温度変化や高温な場所
③湿度

日本酒は激しい温度変化や直射日光、紫外線が苦手なので、日本酒を飲み残した場合は絶対に冷蔵庫保管がおすすめです!
開栓後の日本酒は空気に触れることで酸化してしまい、味が変化していきます。
少しでも味の変化を遅らせるために冷蔵保管は必須なのです。
激しい温度変化も苦手なので、気温が一定して涼しき保てる場所での保管がベター。
また、日本酒は日光が苦手。
紫外線や蛍光灯の光にも弱く、お酒をさらすと劣化してしまいます。
これらのことを踏まえると、開封した日本酒は冷蔵庫で保管するのが一番良いですね!

家庭用冷蔵庫での日本酒の保管

家庭用の冷蔵庫で日本酒を保管するときは、栓がコルクではないのでワインのように寝かせる必要はありません。
日本酒の瓶を立てて収納すれば大丈夫です。
ただし、冷蔵庫のドアポケットは開閉時の温度変化があるのでお勧めしません。
温度変化の少ない棚に収納するのが良いでしょう!
一升瓶など大きすぎて冷蔵庫に入らない場合は、きれいに洗って乾かした四合瓶に移し替ることで、家庭の冷蔵庫でも保管しやすくなります。

日本酒の賞味期限:生酒系・吟醸系

生酒系・吟醸系の日本酒は未開封でも5℃以下での保存が適しているため、必ず冷蔵保存になります。
開封後は冷蔵保存でも1か月以内に飲みきれば蔵が意図した通りの味わいが楽しめます。
長くても2か月以内に飲みきるのがおすすめです。
生酒は瓶詰め後も酵母が少しづつ発酵を続け炭酸ガスを生み続けます。
開栓した後は瓶の中に空気が入るので、炭酸ガスたくさんの空間から空気いっぱいのところへ放り出されます。
開栓前までとは全く違う方向に味が変わっていき、バランスが悪くなっても不思議ではありません。
生酒は生きているので早く飲みきってしまうのがベストです!
ちなみに、未開封であっても1度のみ火入れされた酒や、火入れされていない生酒は、鮮度がとても重要です。
冷蔵庫で保管し、製造年月より6~9か月以内に飲みきりましょう。

日本酒の賞味期限:開封後の純米酒・本醸造酒系の2度火入れされている酒

2度火入れされている日本酒は酒の種類にもよりますが、スーパーやコンビニなどで陳列されているものは開封後常温保存で3か月以内に飲むのがベターです。
開封後は基本的に冷蔵保存が必須ですが、冷蔵保存の場合は長くて6か月以内に飲みきるのが良いでしょう。
だたし、瓶火入れの酒は繊細でデリケートなものが多いので生酒と同様に1か月以内に飲みきるのがおすすめです。
2度火入れの日本酒も開栓後は空気に触れることで酸化して味が変化していきます。
少しでも変化を遅らせるために冷蔵庫での保管がベターです。
2度火入れのお酒は未開封であれば、製造年月より1年以内ならおいしく飲むことができます。

日本酒の種類によって異なる、保管に適した温度

日本酒はその種類によって適した保管温度が変わってきます。
家庭で保管する場合、基本的には家庭用冷蔵庫での保管で十分です!
よりおいしく頂くために、ご参考までにしてみてください。

純米酒・本醸造酒・普通酒
常温保存が可能。
15℃前後以下の涼しくて暗い場所が◎。
床下収納がベストですが、なければ空調や外気の影響が少なく、温度変化の少ない場所を選んで保管しましょう。

生酒・生詰め・生貯蔵酒
生酒は酵母の働きが抑えられる5℃以下の冷蔵庫保管がベスト。
ドアポケットは開閉時に温度変化が生まれやすいので避けます。

吟醸酒・大吟醸酒
「吟醸系」のお酒は5℃~10℃の低温でゆっくり発酵させて造られる繊細なお酒。
保管もできれば5℃以下が望ましいです。

 日本酒の賞味期限:未開封の場合

日本酒は賞味期限がないとはいえ、未開封でもいつまで飲酒できるのか疑問ですよね。
お酒にもよりますが、時間が経つにつれて独特な風味が付くのは仕方がないこと。
では、未開封の場合おいしく飲める目安はどれくらいでしょうか?

未開封の日本酒をおいしく飲める目安

生酒・生詰め・生貯蔵酒
1度のみ火入れされた生貯蔵酒や、火入れされていない生酒は鮮度が重要!
冷蔵庫で保管し、製造年月より6~9か月以内に飲みきるのが◎
2度火入れの酒
製造年月日より1年以内ならおいしく飲むことができる

お酒が空気に触れているか触れていないかの差はかなり大きく、開封前と開封後では、おいしく飲める期間がかなり変わってきます!

まとめ

日本酒の劣化は酸素に触れると急激に進むため、開封後は早く飲みきるのが一番です!
アルコール度数が高い日本酒は腐ることはありませんが、おいしく飲むためには生酒、火入れ関係なく1か月以内に飲みきるのがおすすめです。

日本酒をおいしく飲みきる開封後の目安

【2度火入れの酒】 常温保存で3カ月以内、冷蔵庫保管で長くて6か月以内 【生酒・生詰・吟醸系】 冷蔵保菅で1か月、長くても2カ月以内


酸化による味の変化は開封後すぐから始まり、角がどれてまろやかな風合いに変化したり、香りの変化が起こります。
開封したその時からすでに日本酒の味の変化は起こるので、蔵の意図する味わいをそのまま楽しむか、時間の経過とともに変わる味の変化も楽しむのか、日本酒の味わい方はそれぞれ。
開栓後に年数が経ちすぎていて、香りや色にあまりに違和感があるようなら飲酒はやめた方が良いですが、1,2か月以内の香りや味わいの変化は楽しむのも日本酒の醍醐味かもしれませんね。
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