日本酒の賞味期限

日本酒の賞味期限は?未開封で冷蔵庫保管した場合の目安

こんにちは!
日本酒大好きあおいです。
日本酒を飲みきれなくて自宅で保管することもありますよね。
いつまでも置きっぱなしになっていて日にちが過ぎてしまうこともある日本酒。


特に一升瓶でいただいたものなどはなかなか開封できずにいることも多いもの。
お酒なので未開封であれば賞味期限は気にせずにいてもいいものか?悩みますよね。


特に空気に触れていない未開封のものであれば長期保管もできそうですよね。
未開封の日本酒の賞味期限と保存方法をご紹介します!

日本酒の賞味期限

日本酒ラベルと見てみると、製造年月日のみ記載されていますよね。
実は日本酒はアルコール度数が高いため傷んで飲めなくなることがありません!
そのため、法律的には賞味期限・消費期限がないのです。
食品表示法で記載するように定められているのは製造年月日のみなんですね。

そもそも賞味期限とは?

賞味期限とは「そのものがおいしく食べられる期限」のこと。
食品衛生法およびJAS法で「その食品を開封せず正しく保存した場合に味と品質が十分に保てると製造業者が認める期間」と定義されており、原則的にすべての食品が表示することになっています。
しかし、日本酒はその期限の表示を省略することが許されているのです。
アルコール度数の高い日本酒は、開封されなければ、腐敗することがめったにないから。

極論を言えば、日本酒には賞味期限はありません!

ただし、一般的に言えば瓶詰めの時のままの味が楽しめるのは、普通の日本酒なら冷暗所で保存して1年以内。
生酒は早めに飲むのが良いと覚えておくといいでしょう!

 

ラベルに表示してある「製造年月日」と「BY(酒造年度)」の違いは?

賞味期限が表示義務のない日本酒も、日付を示すような記載がありますよね。
日本酒のラベルに表示されている項目に、「製造年月日」と「BY(酒造年度)」があります。

「製造年月日」

「酒税保全及び酒類業組合などに関する法律(酒類業組愛法)」で日本酒のラベルに表示することが義務付けられている項目


これは、日本酒を瓶詰めして出荷した年月を表すもの。

「BY(酒造年度)」

ブリュワリーイヤーの略で、和暦で区切った1年間の区切りを表したもの


和暦(例えば平成○○年度)に仕込まれた酒であることを示しています。

「製造年月日」は“出荷した年月”、つまり、貯蔵タンクから瓶詰めした年月を指すもので、その酒を絞った年月ではありません。

 

「BY(酒造年度)」とは?

日本酒では伝統的な製法に基づいて、7月1日~翌6月30日までを1年の区切りとしています。
この1年間を「酒造年度」と言います。
日本酒のラベルに表示されている「BY(ブリュワリーイヤー)」は酒造年度を英語表記したもの。
例えば、2013年7月1日~2014年6月30日は、2013年が平成25年のため、「BY25」または「25BY」と表記される。
厳密にいえば「BY」だけでは収穫した米の年度までは分からないのですが、原料の米にこだわって日本酒造りをする蔵元が増えてきていることもあり、その年の米の味によって、同じ銘柄の日本酒でも味わいは変化します。
「BY」に注目してみるのも楽しみの一つですね。

 

日本酒おいしく飲める期限は?

日本酒は乳酸菌などの微生物が含まれているお酒。
賞味期限がないとはいえ、お酒の種類にもよりますが、時間がたつにつれて風味が変化してしまうので早めに飲むのがベターです。

未開封で冷蔵保管した場合のおいしく飲める目安

生酒

製造年月日より6~9か月以内


生酒・1度のみ火入れされた生貯蔵酒は鮮度が重要なので、冷蔵庫で保管するのがマスト!
酵母の働きが抑えられる5℃以下の環境で保管しましょう。
ドアポケットは温度変化生まれやすいので避けるのがおすすめです。

火入れされた酒

製造年月日より1年以内


常温保存ができますが、高温な場所や温度変化の激しい場所は苦手。
15℃前後の涼しくて暗い場所がベターです。

開封後のおいしく飲める目安

生酒

冷蔵保存でも1カ月以内
長くても2カ月以内


一度も火入れが行われていない生酒の場合は冷蔵保存でも一か月以内に飲めば蔵が意図したとおりの味が楽しめます。
生酒は生きているので早く飲むに限ります。

火入れされている酒

常温保存なら3カ月
冷蔵保存なら6か月


2度火入れされている酒は常温保存なら3か月以内に飲むのがおすすめです。
冷蔵保存でも長くて6か月くらいを目安にするとよいですね。
瓶火入れの酒は繊細でデリケートなものが多いので、開封後であれば生酒と同様に冷蔵保存して製造年月日から一か月以内がおすすめです。

日本酒の保存方法

日本酒の保管方法は酒の種類によって変わってきます。
お酒の保管で気を付けるのは“光と温度”
日本酒は光に弱く、紫外線や蛍光灯にさらすと劣化していきます。
酒販店が薄暗い照明なのは劣化防止の意味もあるんですね。
日本酒は賞味期限がなく、未開封でも保管方法はとても重要です!
開封してなくても、お酒に適した場所に保管することが大切です。

日本酒の保存には、3つの大きなポイントがあります!
このポイントを抑えることで、風味の変化が少なくてすみます。

ポイント①光を避ける

日本酒は特に紫外線によって著しく劣化するので直射日光はもちろんのこと、蛍光灯の明かりだけでも少しずつ色が変化していきます。
化粧箱に入れたままにするか新聞紙などに包んで保管すると良いです。

ポイント②温度変化の少ない涼しい場所に置く

日本酒は涼しく温度変化の少ないところに置くのがおすすめです。
一般的な2回火入れの酒は直射日光を避けた冷所であれば冷蔵庫に入れる必要はありません。


常温保管ですることで熟成させ味の変化を楽しむこともできますが、あまり味を変化させたくない場合は冷蔵庫で保管しましょう。
また、未開封であっても火入れをしていない生酒は冷蔵庫での保管がおすすめです。


一般的には冷蔵庫で十分ですが、厳密には純米酒は15度以下、生貯蔵酒・吟醸系は10度以下、生酒は5度以下を目安に保管します。

ポイント③多湿な場所は避ける

封を切っていない未開封の日本酒の品質には湿度はそれほど影響を与えません。
しかしラベルやキャップ付近にカビが生えたり、キャップ自体がさびることがあるので、安全面から多湿な場所はさけるのがおすすめです。

古くなった日本酒の見分け方

日本酒に賞味期限はなく、さらに未開封であればいつまででも飲めるのかと言ったらそうではありません。
基本的には殺菌効果のあるアルコール度数が高い日本酒は古くなったからと言って飲んで健康を害することはありません。


心配な場合はグラスに移して日本酒の色をチェックするのがおすすめ。
無色透明、もしくは少し黄色みを帯びた程度なら味見をしてみて風味が気にならなければそのまま飲んだり、味が落ちているなと感じたら料理酒として使用できます。


見た目に茶色っぽくなっている時や味がかなり変わってしまったと感じるときは、料理酒として使うのも避けましょう。

①日光臭(日光臭)

太陽光や紫外線にさらされることによって生じる劣化臭。
太陽光のもとにさらされると酒の色は短時間で変化してしまいます。
また、紫外線を含む蛍光灯でも同様に劣化するのでLEDを使用する日本酒用の冷蔵庫も増えてきました。
ひどいものだと焦げ臭いようなにおいがします。

②老ね香(ひねか)

酒の管理が悪いと発生する劣化臭。
温度の高い環境で貯蔵すると出てきやすいといいます。
古酒の熟成香と老ね香の嗅ぎ分けは難しいので注意が必要です。

まとめ

日本酒はアルコール度数が高いため、傷んで飲めなくなることはありません。
日本酒を飲む上で大切なのは、賞味期限よりも保存方法。
正しい保存方法で置いておくことで、蔵が意図した味わいを楽しむことができます。
未開封の日本酒も賞味期限がないとはいえ、風味や味わいが変わってしまう前に早めに飲みきってしまうに越したことはありません。
本来の味わいを楽しめるうちに早めに飲みきってしまうか正しい保管方法で日本酒を楽しみたいですね!

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