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日本酒の賞味期限切れはいつ?おいしく飲める目安と保管方法をご紹介

こんにちは!
日本酒大好きあおいです。


日本酒はいただいたものの量が多かったり、ゆっくり飲む機会をうかがっているとなかなか開封できなかったりしますよね。

気付けは結構な年月が過ぎてしまっていたということも起こりえます。

いただいたりしてから、そのままになってしまっている日本酒。
ラベルを見れば賞味期限は記載がないので、いつまで飲めるのか悩みますよね。

日本酒には賞味期限はあるのでしょうか?
おいしく飲める目安をご紹介します!

日本酒には賞味期限がない

日本酒のラベルと見てみると、製造年月日は記載されていても賞味期限については記されていないものばかりですよね。


実は日本酒はアルコール度数が高いため、傷んで飲めなくなることがほとんどありません!
食品表示法で記載するのは製造年月のみで良いということになっています。


日本酒は腐って飲めなくなるとか、飲んだら体の害になるという心配がありません。

つまり、年数が経った日本酒も賞味期限・消費期限が切れるということはないのです。

日本酒も時間が経過すると味も風味も変化する

賞味期限がないからと言って、味や風味がいつまでも同じという訳ではありません。

時間の経過とともに独特な風味がついたり味が落ちてしまうことがあります。
長期間保存していると味や風味には変化がつきものなので、いつまでも作りたての日本酒の味を楽しめるという訳ではないんですね。

常温保存でも長期間置いておける日本酒

日本酒をいただいたら冷蔵庫にすぐ保管する方は多くないと思います。
大体の方が室温・常温での保管になりますよね。


常温保存が可能で品質が安定している日本酒は純米酒・本醸造酒です。

スーパーやコンビニなどで売られている銘柄やパック酒の多くは常温で並べられています。
これは、2度火入れという処理が行われていて日本酒の品質が安定しているため常温保存が可能なのです。

常温保存が向いておらず早めに飲んだ方が良い日本酒

日本酒はアルコール度数が高いため、賞味期限・消費期限が基本的にはないとお伝えしましたが、実は早めに飲んだ方が良い種類の日本酒もあります。

生酒・生詰系、吟醸系の日本酒は5℃以下あるいは5~10℃の低温で作られる日本酒で、瓶詰め後も酵母が発行を続けているのでかなり繊細なお酒となっています。

温度変化がたくさんある場所や高温になる場所に置いておくとバランスが悪くなったり、風味がかなり変化してしまいます!

日本酒をおいしく飲める目安

2度火入れの日本酒も賞味期限がないとはいえ、作り立ての味や香りを楽しみたいなら早めに飲みきるのがおすすめです!

純米酒・本醸造酒など2度火入れが行われている日本酒
未開封であれば製造年月より1年以内がベターです。
賞味期限でいえば特にないので、それこそ10年でも20年でも保管が可能です。
開封後は常温なら3か月以内、冷蔵保存なら長くて6か月以内に飲みきるのがおすすめです。

生酒系・吟醸系の日本酒
鮮度が命の生酒系・吟醸系の日本酒は酵母が生きていて日々少しずつ発酵を続けているので早めに飲みきるのがおすすめです。
未開封でも冷蔵で保管し6~9か月以内に飲みきりましょう。
開封後は1か月以内、長くても2か月以内に飲みきってしまうと蔵の意図するその酒の味わいが楽しめます。

常温保存可能な日本酒の保管方法

常温保存が日本酒もどんな環境に置いていてもいつまででも飲酒可能なわけではありません。
日本酒は紫外線や温度変化に弱いデリケートなお酒です。
雑に扱えば、当然飲めなくなることもあります。

常温保管のできる日本酒は自宅保管すると決めた時点で保存方法に気を付ければ品質に悪い影響を与えません。

正しい保管方法
ポイント①光を避ける

日本酒は光にとても弱く、紫外線の影響によってかなり劣化が進んでしまいます。
蛍光との明かりでも少しずつ色が変化してしまいます。
太陽光・照明の明かりもシャットダウンするため、新聞紙でくるんだり化粧箱に入れたまま暗所に保管するのがおすすめです。

ポイント②温度変化のすくない涼しい場所に置く
日本酒は激しい温度変化や高温の場所も苦手です。
涼しく温度変化の少ない場所に保管するのがベストです。
純米酒など2度火入れされている日本酒は15℃以下、吟醸系の日本酒は10℃以下、生酒系は5℃以下と言われています。
一般家庭の冷蔵庫は10℃以下(JAS法)なので、生酒系・吟醸系も家庭用冷蔵庫で十分保管に適しています。

ポイント③湿度の少ない場所に保管
封を切っていない未開封の純米酒など常温で保存がきくものは押し入れや戸棚などにしまうこともありますよね。
未開封であれば日本酒の品質に直接関係はないですが、湿度の高くない場所に保管するのが良いです。
ラベルあキャップ付近にカビが生えたりキャップ自体さびてしまうことがあるので、安全面から湿度の高くない所で保管しましょう。

香り・色の変化に違和感があれば飲酒をしない

日本酒は長期保管が可能なお酒ですが、もし年数が経ちすぎていて飲むのが不安なら、グラスに少し出してお酒の状態を見てみてください。
以下のような状態になっているものは飲酒しないようにしましょう。

保存状態が悪い日本酒は日光臭老ね香(ひねか)といった臭いを発生させます。


日光臭の特徴
日光や蛍光灯などの紫外線にさらされることによって生じる劣化臭のことを言います。
日本酒は紫外線に弱いもの。
日本酒用の冷蔵庫も蛍光灯ではなくLEDを使用したものが増えています。
日光臭の香りはひどいものだと焦げ臭いような強いにおいを感じます。

老ね香(ひねか)の特徴
酒の保管状態が悪いと発生する劣化臭。
温度変化に弱い日本酒を、特に温度の高い環境で貯蔵すると出てきやすいと言います。
高温で長期保存すると発生しやすいので、家庭での保管場所も注意しなければなりません。
古酒の熟成香と老ね香の嗅ぎ分けは難しいので注意が必要です。

まとめ

日本酒は賞味期限がないため、賞味期限が“切れる”という概念がないのには驚きですよね。
純米酒など2度火入れされている日本酒は保存環境が良ければ“古酒”として楽しむことができます!
しかし、蔵が提供したい味わいで楽しむなら早めに飲みきるのがおすすめです。
ご家庭での日本酒の保存環境を考慮して、製造年月より時間が経っていても飲めるかそうでないか判断したいですね。