こんにちは!
日本酒大好きあおいです。
日本酒をいただいたけど、一升瓶などで飲みきれないと思い開封をためらっているうちに年数が思いのほか経ってしまうことってありますよね。
未開封だけど20年も経ってしまった日本酒は飲酒可能なのでしょうか?
そもそも日本酒に賞味期限はあるの?
体に害はないのか?など気になる疑問点はたくさんありますよね!
20年経った未開封の日本酒は飲めるのでしょうか?
日本酒に賞味期限はあるの?
そもそも、日本酒に賞味期限はあるのでしょうか?
日本酒はアルコール度数が高いため、傷んで飲めなくなることはありません!
腐って飲めなくなるとか、古くなったものを飲んだからと言って体に害は及ばないことが多いです。
食品表示法で記載されるように定められているのは“製造年月”のみ。
つまり、法律的には賞味期限・消費期限はないのです!
常温保存していた日本酒はいつまで飲める?
日本酒を家庭で長期置いていたとなれば、置き場所は押し入れなど常温の場所になりますよね。
20年間も置きっぱなしにしていたとなれば、冷蔵保存よりも常温保存されていた可能性が高いと思われます。
2度火入れという加熱処理が行われている日本酒は常温保存ができます。
例えば、スーパーやコンビニといった常温で並べられている日本酒は2度の火入れ処理が行われているものが多く、品質が安定していて常温保存が可能になっています。
逆に、生酒や吟醸酒といった5度以下の冷蔵保存が適している日本酒は鮮度が命。
生酒系や吟醸系の日本酒は製造年月から6~9か月以内に飲みきるのがベストです。
生酒系や吟醸系の日本酒が長期保存に向かない理由
生酒系や吟醸系の日本酒が長期保存に向いておらず、早く飲んだ方が良い理由は日本酒に含まれる酵母によるものです。
酵母は酒が瓶詰めされた後も発酵を続け、炭酸ガスを生み続けます。
生酒に含まれる酵母は生きているもの。
5℃~10℃以下の低温でゆっくり発酵させて作られる繊細なお酒なので、温度変化がとても苦手。
長期間かけて熟成させるというよりは冷蔵で保管してできるだけ早く飲みきってしまうのがおすすめです。
もしうっかり生酒系や吟醸系の日本酒を長期間放置してしまっていたら、飲めなくはないですが、色味や風合いをきちんと見て飲酒可能かどうか判断したいものです。
2度火入れの日本酒もどんな保存環境でも状態がいいわけではない
常温保存が可能な2度火入れされている日本酒であれば20年経過していても飲酒ができる可能性があります。
ただし、日本酒は環境により状態が左右されてしまうとてもデリケートなお酒。
紫外線に弱く、急激な温度変化も苦手です。
いくら常温保存が可能とはいっても、2度火入れの日本酒も保存環境が悪ければに料理に使用したり飲酒もできなくなります。
紫外線に当たっていたり、急激な温度変化や高温の場所に長期間置かれていれば2度火入れされている日本酒も状態は悪くなります。
20年間未開封であれば古酒になっている可能性がある
2度火入れ処理が行われている日本酒も適した環境で保管されていれば自家製熟成酒として楽しむことが可能です。
長期熟成された日本酒を古酒と言いますが、古酒は日本酒を長期保存することで作られる酒のこと。
紫外線に当てず、冷蔵庫で保管してあれば古酒になります。
満3年以上蔵元で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒のことを古酒と言います。
もちろん、家庭でも一定の条件を満たしていれば古酒は作れます。
・10度前後の気温が安定した場所に置いてあること
・直射日光や蛍光灯などの紫外線を浴びない場所に保管されていたこと。
・湿気が少なくキャップにカビが生えていないこと
家庭で20年放置してしまっていた日本酒でも、上記の条件に当てはまる環境に置かれていたら、古酒として楽しめる可能性が高いです!
自家熟成酒は一般に7~8年ごろが飲み頃と言われていますが、愛好家の中には熟成期間によってかわる風味を楽しむ方もいます。
古酒の特徴
紫外線に当てず冷蔵状態で保管されていた日本酒は自家製の古酒になります。
味の変化は日本酒の銘柄によって様々ですが、角が取れてまろやかになるものもあります。
味わいや香りがオリジナルと全く異なるので、味の変化を楽しむことができます!
古酒は褐色がかった色味をしており、コーヒーやスパイスのような豊潤な香りや香ばしいような香りがします。
とろりとしていて、キャラメルのような甘みのある味わいになることも。
しかし、保存状態が悪い日本酒は日光臭や老ね香(ひねか)といった臭いを発生させます。
日光臭の特徴
日光や蛍光灯などの紫外線にさらされることによって生じる劣化臭のことを言います。
日本酒は紫外線に弱いもの。
日本酒用の冷蔵庫も蛍光灯ではなくLEDを使用したものが増えています。
日光臭の香りはひどいものだと焦げ臭いような強いにおいを感じます。
老ね香(ひねか)の特徴
酒の保管状態が悪いと発生する劣化臭。
温度変化に弱い日本酒を、特に温度の高い環境で貯蔵すると出てきやすいと言います。
高温で長期保存すると発生しやすいので、家庭での保管場所も注意しなければなりません。
古酒の熟成香と老ね香の嗅ぎ分けはう難しいので注意が必要です。
長期熟成された古酒と劣化臭は嗅ぎ分けが難しいですが、保存環境をみて判断するのも良いですね。
まとめ
20年経った未開封の日本酒も保存環境次第では、熟成酒として楽しめる可能性があるのは嬉しいですね!
自家熟成酒になっている可能性が高い日本酒の保管環境は
①紫外線を浴びない暗所に置かれている(化粧箱に入っているものや新聞紙にくるまっているも)
②涼しく温度変化の少ない場所に置かれていた
③ラベルやキャップなどにカビが生えない湿気の少ない場所に保管されていた
日本酒が置かれていた環境を考慮して、まだ楽しめるのかどうか判断したいですね。